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内容の分類:[【注意！】否定的危険]
2005/09/20(Tue) 02:11:54 編集(投稿者)
2005/06/02(Thu) 01:46:31 編集(投稿者)
だいぶ遅くなりました。ので、最初考えたよりも、はしょります。
私が思うに「バンパイヤ」って、手塚先生の白土三平氏に対する当てつけのようなマンガなのではないかという気がします。何故そう思うかといえば、名前が特平とか、トッペイの父（白土氏の父は画家）とか、革命とかですね。極め付けが、ロックの台詞、「強いものが勝つ」。これは「狼小僧」のほうでは主人公佐助の言葉としてあるのです。何かそれって含みがあるのかと思ってしまうのですが、気のせいでしょうか？
そんな当てつけ（？）で始まった「バンパイヤ」ですが、２部では悪役のはずのロックが主役になりました。手塚先生は１部連載当時からロックが主人公としています。しかし、私は当初ロックに対して批判的だった手塚先生が変わってしまったような気がしてならないのです。ミイラ取りがミイラになってしまったような。手塚先生自身、ロックにハマったのではないかと考えます。物の側ですからね。
結局２部は掲載誌の関係で中断となり、話は途中で切れました。その後まるでリメイクのような作品「ムウ」が描かれましたが、話は尻切れトンボで終わりました。まあ、一応完結しているのでしょうが、私には、まるで共産主義色が強くなった後の白土作品の終わり方のように見えます。
何が言いたいのかと言えば「ムウ」も中盤以降の白土作品も“無為自然”的なんですよ。人間がきっちり考えたドラマのように完結してくれないのです。それっていいことなのかといえば、あまりいいことではないような気がします。何故なら作品というのは本来不自然なものだからです。作為的なものなのです。
「ムウ」より後の後手塚先生の作品には無為自然的結末はないと思います。いや、よく読んでいないのでわかりませんが、共産主義も敗北に終わったことですし、それに合わせるような無為自然的な作品は流行りじゃなくなったでしょう。全体的に元へ戻っていい傾向だと思います。
しかし、ここでひとつの懸念があります。自然流行りです。まあ自然をテーマにするのは人それぞれでいいのですが、それはテーマであって話の流れまで自然にする必要はありません。なのに「もののけ姫」はまさにそれ。というか、流石宮崎監督、話は作為なのですが、テーマの語り方が無為自然的になってしまいました。なんの結論もありません。まだ元ネタの「狼小僧」のほうが語るものはありました。白土氏が共産主義に完全に染まる直前のものだったからでしょう。
私は個人的に武井先生の次の作品は「ムウ」や「もののけ姫」のようになって欲しくはないのです。こののまま打ち切りで終わると「バンパイヤ」の二の舞いになるような気がするのです。気のせいで終わればいいのですが。
以下９月２０日編集分
ところで全く話は変わりますが、「ドラゴン桜」も流行っていますし、気になって学部毎の難易度を調べました。
そうしたら、大阪大学の医学部は東京大学の医学部（三類）以外の学部より難易度高いか同じくらいじゃないですか！ということは、つまり医学部を選択しなかったら手塚先生は東大に入れたということですね。東大生と同レベルなのですね。
今の今まで気が付きませんでしたよ。高校の同級生が医学部を選んだために東大に行けなかったと知っていた私が気が付かなかったのですから、世間はもっとわかりませんよねえ…。
いや、何か今一つ「デスノート」に乗り切らないもので…。ライトが善悪を判断したり、Ｌが正義を語ったりするのに違和感を覚えます。「バンパイヤ」のロックの台詞や「ドラゴン桜」のサイトの現役東大生の“（この世に）正しいことなんかないのだから、自分の都合のいいように考えよう”という弁に癒されます。
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